Rikida’s blog

日常と数学を主に書く予定^^

期待値はマイナスだけど絶対に勝てるギャンブル

こんにちはりきです^^

(今回の記事でまちがいなどございましたらコメントで意見いただけると幸いです)

私は先日友達とギャンブル(ちんちろ)をやりました。ちんちろのルールは簡単ですけど説明がめんどくさいので省きます^0^

3人でやったんですけど借金を無限にしていいルールだったんです。私はひらめきました。

マルチンゲール戦法がとれる!!」

  • *マルチンゲール戦法とは自分の負けた金額の倍ずつベットし、勝つまで戦う方法です。今ここに勝ったら掛け金の2倍になるギャンブルがあるとします。例えば最初は100円かける、負けたら次は200円かける、次は400円、次は800円、、、のように勝つまでゲームを繰り返します。このギャンブルは勝率が0より大きい値で固定されているゲームであれば資金が無限にある限り必ず勝てるゲームになっています。(資金が無限にあるならやる必要などないのですがね^^)これがマルチンゲール戦法ですね。

 しかしながら基本的にマルチンゲール戦法はできないです。なぜなら資本が無限であることなどないからです。しかし「借金を無限にしていい」という状況なら話は別です。友達とした「ちんちろ」は借金し放題だったので、無事私はマルチンゲール戦法をとれたのです^^(結局仲間内のちんちろだとだれかが大損することになるのでこのゲームは無効になりましたが...)

 

さて、そろそろタイトルにかいた本題に行きたいと思います。

以下のゲームを考えるとします

「プレイヤーはn人(有限)、勝率が0.3で固定されているゲームをおこなう。ゲームのルールは初めにプレイヤーがお金をかけて、勝てば掛け金の2倍をもらえ、負ければ掛け金を失う。各プレイヤーはこのゲームを好きな回数繰り返せるとし、借金を無限にできるとする。」

簡単な計算からこのゲームのプレイヤーの損得の期待値は、ゲームの掛け金の合計をA円とすると

-0.7A

であることがわかります。

しかしこのゲーム必ず勝てる。また好きな金額分勝てる。

方法はもちろんマルチンゲール戦法です。

例えば1億円勝ちたいときは、はじめに1億円かけます。負けたら2億円かけます。それも負ければ4億円かけます。この繰り返しを勝つまでします。(借金を無限にしていいのでこの勝負は可能です)

今このゲームをm回した時点で負ける確率を計算しましょう。

負ける確率Lは以下の式で与えられます。

L= 1- (0.3)^{m}

つまりmを大きくすれば負ける確率は0に収束します。

どこかのmで勝てたとすると損益は

2^{m}-\sum_{i=1}^{i=m}2^{i-1}=1(単位:億)

であるのでmによらず1億円勝てます。

このことから期待値はマイナスのはずなのに無限のお金を得ることができています。

ちょっとまった!!!

そんなことあっていいのか!?

ってことでとりあえず以下の3つの命題を考えてみます。

  1. 「プレイヤーはn人(有限)、勝率が0.3で固定されているゲームをおこなう。ゲームのルールは初めにプレイヤーがお金をかけて、勝てば掛け金の2倍をもらえ、負ければ掛け金を失う。各プレイヤーはこのゲームを好きな回数繰り返せるとし、借金を無限にできるとする。このゲームにおいて運営側はプレイヤーのかけ方次第で必ず損をする。」
  2. 「プレイヤーは無限、勝率が0.3で固定されているゲームをおこなう。ゲームのルールは初めにプレイヤーがお金をかけて、勝てば掛け金の2倍をもらえ、負ければ掛け金を失う。各プレイヤーはこのゲームを好きな回数繰り返せるとし、借金を無限にできるとする。このゲームにおいて運営側はプレイヤーの戦略によらず得をする可能性がある。」
  3. 「プレイヤーはn人(有限)、勝率が0.3で固定されているゲームをおこなう。ゲームのルールは初めにプレイヤーがお金をかけて、勝てば掛け金の2倍をもらえ、負ければ掛け金を失う。各プレイヤーはこのゲームを好きな回数繰り返せるとし、資本、借金ともに有限であるとする。このゲームにおいて運営側は運営側はプレイヤーの戦略によらず得をする可能性がある。」

この命題にすべてが濃縮されているだろう。この検討は読者に任せよう

三角形の合同って対応する順でないとだめですか?

こんにちは、りきです。初投稿は中学生で学習する三角形の合同についてかきました^^。というのも塾講師をやっていた際生徒から

「合同の証明は対応する順番でなければいけないの?」

という質問がでてきたのですが、それにこたえられなかったんですよね。これはいけない思い、急いでネットでしらべたのです。そしたら「順番通りに書く必要がある。」とだけ書かれていました、、、(なぜダメなのかの理由もおしえてちょ...(´;ω;`))。しかしですねよく考えれば「最初の三角形の部分を対応する順番でかくことと、途中の角度が等しいことをいうときに対応する順番でかくことは違うのでは!」とも思ったんです。というのも

∠ABC=∠POQ

が対応する順番であった時、それを

∠ABC=∠QOP

と書いたとしても、

∠POQ=∠QOP

ですから証明自体間違ってはいないと思ったわけです。しかしそれをきちんと記述しようとするとそこには合同とはなにかを明確にのべなくてはいけない問題が発生しました。私はその問題を数式で表すべく、合同とはなにかを初めから見つめなおすことにしました。私の頭では、2つの三角形が合同であるとは

  • 平行移動
  • 回転
  • 鏡のような反転

の3つによって三角形が重なることだと認識していました。(実際wikipediaにもそうかいてあったような、、、)そこでそれを定義として出発して、順番どうこうの問題を考えることにしました。ここからがすごいのですが、考えてる中で中学生で習う3つの三角形の合同条件

  • ①三組の辺がそれぞれ等しい
  • ②2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい
  • ③1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい

合同であることが同値になることを証明できちゃいました^^。そしてこれらの同値性から三角形の合同の証明において例えば

△ABC=△POQ

の部分は対応する順番にしないと数学的に誤りであることが証明されました。一方∠ABC=∠OPQ

の部分に関しては

∠ABC=∠QPO

でも数学的に誤りがないことが証明されました。結論として仮に中学生の合同の採点をするときには、合同の部分は対応する順でなければ減点をするなどし、それ以外の部分の対応順に関しては(約分をしていないなどと同じような理由で)減点することもできるといったとこになるでしょう。

↓のpdfを参考にしました(かなり数学的です)drive.google.com

((参考文献:この記事に添付されたリンク「三角形の合同に関する同値条件(2)))